【完全保存版】書類選考を突破する「職務経歴書」の書き方・作成マニュアル

【完全保存版】書類選考を突破する「職務経歴書」の書き方・作成マニュアル

公開中
📅 作成日: 2025年11月30日
✏️ 更新日: 2025年11月30日
採用担当者は、応募書類の確認に1人あたり平均して「30秒〜1分」しかかけないと言われています。

この極めて短い時間の中で、「この人は自社で活躍してくれそうだ」「一度会って話を聞いてみたい」と思わせるには、単なる経歴の羅列ではない、戦略的なプレゼンテーション資料としての「職務経歴書」が必要です。

本記事では、書類選考突破率を劇的に高めるための職務経歴書の書き方を、基本ルールから採用担当者の心を掴む応用テクニックまで、徹底的に解説します。

1. はじめに:履歴書と職務経歴書の違い

まず大前提として、履歴書と職務経歴書の役割の違いを理解しておきましょう。

履歴書

氏名、住所、学歴、職歴などの「基本プロフィール」を確認するための書類。公的な記録としての側面が強い。

職務経歴書

これまでの業務経験、スキル、実績を詳細に記し、「自分がいかにその企業で役立つ人材か」をアピールするための書類。自分自身を売り込むための企画書(カタログ)である。

転職活動において合否を分けるのは、圧倒的に「職務経歴書」の質です。ここがおろそかになっていると、どんなに素晴らしいスキルを持っていても面接のステージには立てません。

2. 作成前の準備:書く前の「棚卸し」が勝負の8割

いきなりパソコンに向かって書き始めるのはNGです。まずは素材集めである「キャリアの棚卸し」を行います。以下の要素をノートやメモ帳に書き出してみましょう。

① 時系列での事実整理

①在籍期間
②企業規模(従業員数、売上高、上場/非上場)
③事業内容
④配属部署・役職
⑤担当業務の詳細

② 定量的な実績(数字)

ビジネスにおいて数字は共通言語です。「頑張った」ではなく「どれくらい成果が出たか」を数字で洗い出します。

・売上実績(目標比、前年比)
・業務効率化(時間短縮、コスト削減額)
・マネジメント人数
・担当したプロジェクトの規模(予算、期間)

③ 定性的なプロセス(工夫)

数字が出にくい職種や、結果に至るまでの行動プロセスも重要です。

・課題に対してどのようなアプローチをしたか
・チーム内でどのような役割を果たしたか
・独自の工夫や改善提案の内容
・失敗から何を学び、どうリカバリーしたか

④ ポータブルスキルとテクニカルスキル

テクニカルスキル

語学、プログラミング言語、使用ツール、資格など、特定の業務に必要な専門スキル。

ポータブルスキル

コミュニケーション力、論理的思考力、課題解決力、交渉力など、業種が変わっても持ち運び可能なスキル。

3. 職務経歴書の基本フォーマットとレイアウト

用紙サイズと枚数

サイズ: A4サイズ

枚数

基本は2枚。多くても3枚以内に収めます。1枚だと経験が浅く見え、4枚以上だと読む気が失せます。

形式(書き方)の選び方

職務経歴書には主に3つの形式があります。自分のキャリアに合わせて選びましょう。

編年体式(時系列)

最も一般的な形式。過去から現在に向かって時系列順に書く。
向いている人: 直近のキャリアをアピールしたい人、キャリアに一貫性がある人。

逆編年体式

直近の職歴から過去に遡って書く。
向いている人: 直近の仕事が応募企業とマッチしている人、即戦力性をアピールしたい人。現在はこれが主流になりつつあります。

キャリア式(職能別)

時系列ではなく、業務内容やプロジェクト単位でまとめて書く。
向いている人: 転職回数が多い人、技術職・専門職、複数の職種を経験してきた人。

見やすさの工夫

・フォント: 明朝体かゴシック体で統一(ビジネス文書なので奇抜なフォントはNG)。
・余白: 上下左右に適度な余白(20〜25mm程度)を設ける。
・箇条書き: 長い文章は避け、箇条書きを多用する。

4. 【項目別徹底解説】採用担当者に刺さる書き方

ここからは、実際の構成要素ごとに具体的な書き方を解説します。

① タイトル・日付・氏名

最上部中央に「職務経歴書」と記載。右寄せで日付(提出日)と氏名を記入します。

② 職務要約(エグゼクティブ・サマリー)

【最重要項目の一つ】 採用担当者が最初に読む部分です。ここで興味を持たれなければ、以下の詳細は読まれません。これまでのキャリアの全体像を200〜300文字程度で簡潔にまとめます。

構成案: 「大学卒業後、〇〇株式会社に入社。約〇年間、△△職として〜〜に従事。特に□□の分野においては、社内賞を受賞するなど実績を上げました。現在はリーダーとして〇名のマネジメントを行っております。」

💡重要なポイント ×
応募企業が求めている経験やキーワードを盛り込み、「私はあなたが探している人材です」と冒頭で宣言するイメージで書きます。

③ 活かせる経験・知識・技術

要約の下に、自分の強みを3〜5点ほど箇条書きで抜粋します。 忙しい採用担当者に対し、「私の売りはここです」とダイジェストで伝える役割です。

例:
・法人営業における新規開拓スキル(年間売上〇億円達成)
・WebマーケティングにおけるSEO対策・広告運用スキル
・5名〜10名規模のチームマネジメント経験
・ビジネスレベルの英語力(TOEIC 850点)

④ 職務経歴(詳細)

メインとなるパートです。企業ごとにブロックを分け、以下の項目を網羅します。

A. 企業概要

会社名だけでなく、その会社の規模感がわかる情報を入れます。

・事業内容
・資本金、売上高
・従業員数
・雇用形態

B. 期間・所属

いつからいつまで、どの部署にいたかを明記。

C. 職務内容(担当業務)

「何をやったか」だけでなく、「誰に」「何を」「どのように」提供したかを意識します。

Before: 既存顧客へのルート営業
After: 食品メーカー等の既存顧客約30社を担当。新商品の提案および売場作りのコンサルティング営業。

D. 実績(成果)

ここがアピールポイントです。**「数字」と「プロセス」**のセットで書きます。

Before: 営業目標を達成しました。

After:2023年度売上実績:1億2,000万円(目標比115%達成、部内順位2位/50名中)

【取り組み】既存顧客の深耕営業に加え、休眠顧客への再アプローチ施策を企画・実行し、月間平均5件の取引再開を実現しました。

💡重要なポイント ×
再現性をアピールする 単に「売上が上がった」だけでは、ラッキーだったのか実力なのか分かりません。「どのような課題があり、どう工夫した結果、成果が出たのか」を書くことで、「うちの会社に来ても同じように活躍してくれそうだ(=再現性がある)」と思わせることができます。

⑤ 資格・免許・スキル

業務に関連するものを記載します。

・資格名(取得年月も記載)
・語学力(TOEIC点数や、実務での使用頻度)
・PCスキル(Word, Excel, PowerPointの使用レベル、使用可能な専門ソフトなど)

⑥ 自己PR

【最後のひと押し】 職務経歴の中で伝えきれなかった熱意や、仕事へのスタンス、応募企業への貢献可能性を文章で伝えます。300〜400文字程度で、見出しをつけて2〜3つに分けると読みやすいです。

書き方のフレームワーク:

1. 結論(私の強みは〇〇です)
2. エピソード(その強みが発揮された具体的な場面)
3. 成果(その結果どうなったか)
4. 結び(その強みを貴社でどう活かすか)

例: 【課題解決に向けた提案力】 現職では、単に商品を売るだけでなく、顧客の潜在的な課題を発見し解決策を提示することを信条としています。ある顧客から「コスト削減」の相談を受けた際、業務フロー全体の見直しを提案し、システム導入と合わせてオペレーション改善を行いました。その結果、年間200万円のコスト削減を実現し、顧客から高い信頼を獲得しました。貴社においても、顧客のパートナーとして本質的な課題解決に取り組み、事業拡大に貢献したいと考えています。

5. ケース別:書き方の応用テクニック

ケースA:転職回数が多い場合

形式: 「キャリア式(職能別)」がおすすめ。企業ごとではなく、業務内容ごとにまとめることで、スキルの蓄積をアピールしやすくなります。

工夫点: 転職理由に一貫性を持たせることが重要です。「より専門性を高めるため」「キャリアアップのため」など、前向きな理由でキャリアを積んできたことを自己PRで補足しましょう。

ケースB:未経験職種へ応募する場合

重点: 「ポータブルスキル」のアピール。

工夫点: 専門スキルはないため、過去の経験から「コミュニケーション力」「管理能力」「PDCAを回す力」など、新しい職種でも共通して使える能力を強調します。また、独学で勉強していること(資格取得中など)を書き、意欲の高さを示します。

ケースC:ブランク(空白期間)がある場合

書き方: 隠さずに理由を書くのが誠実です。

工夫点: 留学、介護、資格取得の勉強など、その期間に何をしていたかを簡潔に記載します。病気療養だった場合は、「現在は完治しており、業務に支障はありません」と明記することで不安を払拭できます。

6. 提出前の最終チェックリスト

書き上げた職務経歴書は、必ず以下の視点で推敲してください。誤字脱字一つで「仕事が雑な人」というレッテルを貼られる可能性があります。

【形式チェック】

[ ] 誤字脱字はないか(特に会社名、専門用語)。
[ ] 西暦・和暦の表記は統一されているか。
[ ] 日付は提出日(投函日または送信日)になっているか。
[ ] レイアウトは整っているか(改行、インデントのズレ)。
[ ] 枚数は2〜3枚に収まっているか。

【内容チェック】

[ ] 専門用語を使いすぎていないか(異業界の人が読んでもわかるか)。
[ ] 抽象的な表現ばかりになっていないか(「コミュニケーション力があります」だけでなく具体的なエピソードがあるか)。
[ ] 数字を使って成果を示せているか。
[ ] 応募企業のニーズ(求人票の必須要件)と自分のアピールポイントがズレていないか。
[ ] 履歴書の内容と矛盾はないか。

7. まとめ:職務経歴書は「未来へのパスポート」

職務経歴書は、単なる過去の記録ではありません。 「過去」の実績を根拠に、「未来」の可能性を売り込むための重要なツールです。

採用担当者は、あなたの職務経歴書を通して、「入社後にあなたが活躍している姿」を想像しようとしています。 だからこそ、独りよがりな自慢話ではなく、「読み手(企業)が何を知りたいか」を常に意識し、相手のニーズに合わせた情報を届けることが、書類選考突破の最大の鍵となります。

手間はかかりますが、ここで自分自身のキャリアを深く見つめ直し、言語化することは、その後の面接対策、ひいては入社後のキャリア形成においても大きな財産となります。

自信を持って提出できる一枚を作成し、理想のキャリアへの扉を開いてください。