実は営業職の経験は、多くの職種で高く評価されるんです。コミュニケーション能力や交渉力、目標達成力といったスキルは、どんな仕事でも活かせる強みになります。
この記事では、営業職からの転職先としておすすめの職種を5つ厳選してご紹介します。それぞれの職種で営業経験がどう活きるのか、転職を成功させるポイントまで詳しく解説していきます。
営業経験が評価される理由
まず知っておいてほしいのは、営業職の経験は転職市場で非常に高く評価されるということです。
営業として働く中で、あなたは多くのスキルを自然と身につけています。お客様のニーズを聞き出すヒアリング力。商品の魅力を分かりやすく伝えるプレゼンテーション能力。条件を調整する交渉力。そして何より、目標に向かってやり抜く力です。
これらは「ポータブルスキル」と呼ばれ、業界や職種が変わっても活かせる汎用性の高いスキルなんです。だから営業経験者は、幅広い職種にチャレンジできる素地があります。
また、営業職は社内外の多くの人と関わります。お客様だけでなく、社内の製造部門や配送部門、経理部門とも連携が必要です。この経験で培った調整力や協調性も、どんな職場でも重宝されます。
さらに、営業職は数字と向き合う仕事です。売上目標を達成するために戦略を立て、PDCAを回す。この数値管理能力と論理的思考力は、マーケティングや企画職、コンサルタントなど、戦略的な仕事でそのまま活かせます。
つまり、営業経験があるということは、すでに多くの武器を持っているということ。あとは、その武器をどの職種で活かすかを決めるだけなんです。
おすすめ転職先1:マーケティング・企画職
営業経験を最も活かしやすいのが、マーケティングや企画の仕事です。
営業として最前線でお客様と接してきたあなたは、「何が売れるのか」「お客様が本当に求めているものは何か」を肌で感じ取る力があります。この現場感覚は、マーケティングや商品企画において何よりも価値があるんです。
マーケティング職では、市場調査や競合分析、販売戦略の立案などを行います。営業時代に「このお客様にはこの切り口で提案しよう」と考えた経験が、そのまま市場戦略の立案に活きてきます。
企画職では、新商品やサービスの企画を考えます。営業としてお客様から「こういう機能があれば嬉しい」という声を聞いてきた経験は、ヒット商品を生み出すヒントになります。
転職のハードルもそれほど高くありません。多くの企業が、営業経験者を「顧客視点を持った人材」として積極的に採用しています。未経験でもチャレンジしやすく、営業時代より年収アップも期待できる職種です。
ただし、マーケティングではデータ分析のスキルも求められます。ExcelやPowerPointは営業時代に使っていたと思いますが、より高度な分析スキルを学ぶ姿勢が必要です。
おすすめ転職先2:人事・採用担当
意外かもしれませんが、人事や採用担当も営業経験が活きる仕事です。
特に採用担当の仕事は、営業とよく似ています。求職者に自社の魅力を伝え、入社を決断してもらう。これって、お客様に商品を提案して契約してもらうプロセスと本質的に同じですよね。
営業で培ったヒアリング力は、面接で求職者の本音を引き出すのに役立ちます。プレゼン能力は、会社説明会で自社の魅力を伝える場面で活きます。交渉力は、内定者との条件調整で必要になります。
人事の仕事では、社員の育成や評価制度の設計なども担当します。営業時代に後輩を育てた経験や、目標管理をしてきた経験が、そのまま人材育成に活かせます。
また、人事は社内のあらゆる部門と関わる仕事です。営業として社内調整をしてきた経験が、部門間の橋渡し役として活きてきます。
ワークライフバランスも改善しやすい職種です。営業のような突発的な外出や残業が少なく、計画的に仕事を進められます。
人事への転職を目指すなら、キャリアコンサルタントなどの資格を取得しておくと有利です。ただし必須ではなく、営業経験があれば十分にチャレンジできます。
おすすめ転職先3:カスタマーサクセス
最近人気が高まっているのが、カスタマーサクセスという仕事です。
カスタマーサクセスは、既存のお客様に継続して自社のサービスを使ってもらうための仕事。お客様の成功を支援することで、長期的な関係を築いていきます。
営業経験者にとって、これほど相性の良い仕事はありません。お客様のニーズを理解し、適切な提案をする。まさに営業で培ったスキルそのものが求められる仕事なんです。
特にSaaS(クラウドサービス)業界では、カスタマーサクセスの需要が急増しています。新規契約を取る営業とは違い、既存顧客との関係構築に注力する仕事なので、「新規開拓のプレッシャーから解放されたい」という人におすすめです。
また、カスタマーサクセスは比較的新しい職種のため、未経験者を積極的に採用している企業が多いのも魅力。営業経験があれば、即戦力として期待してもらえます。
年収も悪くありません。特にIT業界のカスタマーサクセスなら、営業時代と同等か、それ以上の年収を目指せます。
仕事のスタイルも、営業より計画的です。既存顧客を定期的にフォローしていくため、突発的な対応が少なく、ワークライフバランスも取りやすい職種と言えます。
おすすめ転職先4:事務職・営業事務
「もうノルマに追われる仕事はしたくない」という人には、事務職がおすすめです。
営業職の人が事務職に転職すると聞くと、「スキルを活かせないのでは?」と思うかもしれません。でも実は、営業経験は事務職でも大いに役立つんです。
営業として提案資料を作ってきた経験は、そのまま書類作成のスキルになります。ExcelやPowerPointは営業時代にも使っていたはずですよね。お客様とのやり取りで身についたコミュニケーション能力は、社内外との連絡調整で活きてきます。
特に営業事務なら、営業部門のサポートをする仕事なので、営業の気持ちが分かる人材として重宝されます。「営業が本当に必要としている資料は何か」を理解しているのは、大きな強みです。
事務職の最大の魅力は、ワークライフバランスの良さです。基本的に定時で帰れますし、土日はしっかり休めます。有給休暇も取りやすく、プライベートを充実させたい人には最適な職種です。
ただし、年収は営業時代より下がる可能性が高いです。営業のようなインセンティブがない分、安定した給与にはなりますが、総額では減ることが多いでしょう。この点は覚悟が必要です。
事務職への転職を目指すなら、MOSなどのOffice系資格を取っておくと有利です。簿記の資格があれば、経理事務への道も開けます。
おすすめ転職先5:コンサルタント
キャリアアップを目指すなら、コンサルタントという選択肢もあります。
コンサルタントは、企業の経営課題を分析し、解決策を提案する仕事です。営業として培った課題発見力や提案力が、そのまま活かせる職種なんです。
営業時代、お客様の困りごとをヒアリングして、最適な商品を提案してきましたよね。コンサルタントの仕事も本質的には同じ。クライアント企業の課題を聞き出し、解決策を提案します。
特に、営業していた業界の知識があれば、その業界専門のコンサルタントとして活躍できます。現場を知っているからこそ提案できる、実現可能性の高い戦略が評価されるんです。
コンサルタントの魅力は、何といっても年収の高さです。未経験でも、営業時代より年収アップできるケースが多く、経験を積めば1000万円超も夢ではありません。
ただし、ハードルは高めです。論理的思考力や資料作成能力、プレゼンテーション能力が高いレベルで求められます。また、激務になることも覚悟しておく必要があります。
コンサルタントへの転職を目指すなら、MBA取得や中小企業診断士などの資格があると有利です。ただし、営業実績が十分にあれば、未経験でもチャレンジできる企業はあります。
転職を成功させる3つのポイント
営業からの転職を成功させるには、3つのポイントがあります。
まず、転職理由を明確にすること。「営業が嫌だから」という理由だけでは、転職後にまた同じ悩みを抱える可能性があります。何が嫌で、次の職場では何を実現したいのか。ここを明確にしないと、転職先選びで迷ってしまいます。
ノルマがプレッシャーなら、目標管理が緩やかな職種を選ぶ。ワークライフバランスを重視するなら、残業が少ない職種を選ぶ。キャリアアップしたいなら、年収アップが見込める職種を選ぶ。転職理由と転職先が一致していることが大切です。
次に、営業経験を言語化すること。「営業をやっていました」だけでは、転職先に魅力が伝わりません。どんな営業スタイルで、どんな成果を出して、そこで何を学んだのか。具体的なエピソードとともに語れるように準備しましょう。
数字で表せる実績があれば、必ず伝えてください。「売上目標120%達成」「新規顧客50社開拓」といった具体的な数字は、あなたの能力を証明する証拠になります。
最後に、転職エージェントを活用すること。営業経験を活かせる職種は多岐にわたるため、一人で情報収集するのは大変です。エージェントなら、あなたの経験に合った求人を紹介してくれますし、職務経歴書の添削や面接対策もサポートしてくれます。
特に異業種への転職を考えているなら、エージェントの力を借りることで、成功率が大きく上がります。
注意すべきこと
転職活動を始める前に、注意点も知っておきましょう。
まず、年収が下がる可能性があることです。特に事務職や未経験の職種に転職する場合、一時的に年収が下がるケースが多いです。生活設計に影響が出ないか、事前に確認しておく必要があります。
次に、転職先の企業文化が合わない可能性もあります。営業として培ってきた働き方や価値観が、転職先では通用しないこともあるでしょう。面接では給与や仕事内容だけでなく、企業文化や働き方についてもしっかり確認してください。
また、短期間で何度も転職を繰り返すと、「定着しない人材」と見なされるリスクがあります。転職回数が多いと書類選考で不利になることもあるので、慎重に転職先を選びましょう。
最後に、「営業から逃げる」だけの転職はおすすめしません。営業が嫌という理由だけで転職すると、転職先でも新たな不満が出てきます。何を実現したいのか、どう成長したいのか。前向きな理由があってこその転職です。
まとめ
営業職からの転職先として、マーケティング・企画職、人事・採用担当、カスタマーサクセス、事務職、コンサルタントの5つをご紹介しました。
営業経験で培ったコミュニケーション能力や交渉力、目標達成力は、どの職種でも高く評価されます。大切なのは、その経験をどう活かすか、そして何を実現したいかを明確にすることです。
転職理由を明確にし、営業経験を具体的に言語化する。そして転職エージェントの力も借りながら、あなたに合った転職先を見つけてください。
営業として培ったスキルは、決して無駄にはなりません。むしろ、多くの可能性を開く武器になります。自信を持って、次のステージに進んでいきましょう。