職務経歴書で差がつく実績の書き方|数字で伝える具体例10選

職務経歴書で差がつく実績の書き方|数字で伝える具体例10選

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📅 作成日: 2025年11月27日
✏️ 更新日: 2026年01月02日
職務経歴書を書く際、「実績がない」「数字で表せない」と悩んでいませんか。採用担当者が最も注目するのが「実績」の項目です。具体的な数字を使って実績を表現することで、あなたの能力とスキルを客観的に証明でき、書類選考の通過率が大きく変わります。

この記事では、営業職から事務職、エンジニアまで、職種別に数字で伝える実績の書き方を10の具体例とともに解説します。実績が少ない場合の対処法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

1. なぜ職務経歴書に実績が重要なのか
2. 数字で伝える実績の基本ルール
3. 【職種別】数字で伝える実績の具体例10選
4. 実績が少ない場合の書き方テクニック
5. 実績を効果的に見せる書き方のコツ
6. やってはいけない実績の書き方
7.まとめ

なぜ職務経歴書に実績が重要なのか

まず、職務経歴書において実績がなぜ重要なのかを理解しておきましょう。

採用担当者が実績から読み取ること

採用担当者は職務経歴書の実績から、以下の3つを判断しています。
💡1. 即戦力として活躍できるか ×
具体的な数字で示された実績は、あなたのスキルレベルを客観的に証明します。「営業ができる」という抽象的な表現よりも、「年間売上5,000万円を達成(目標達成率120%)」という具体的な数字の方が、どのレベルの営業力があるのかが一目で分かります。
💡2. 成果を出すための工夫ができるか ×
数字で表された実績の背景には、必ず何らかの工夫や努力があります。採用担当者は、その工夫を自社でも発揮してくれるかを見ています。実績とともに「どのように達成したか」も記載することで、問題解決能力や創意工夫の姿勢をアピールできます。
💡3. 自社で活躍できる人材か ×
過去の実績は、将来のパフォーマンスを予測する最も確かな指標です。似た規模や環境で成果を出している人は、自社でも活躍する可能性が高いと判断されます。そのため、応募企業の求める人材像に近い実績を選んで記載することが重要です。

実績がないと書類選考で不利になる
職務経歴書に実績の記載がない、または抽象的な表現だけの場合、採用担当者はあなたのスキルレベルを判断できません。特に中途採用では即戦力が求められるため、実績が不明確な応募者は書類選考で落とされる可能性が高くなります。どんなに優秀な人材でも、それを証明できなければ評価されないのが現実です。

数字で伝える実績の基本ルール

実績を数字で表現する際の基本ルールを押さえておきましょう。

比較対象を明確にする
数字を書くだけでなく、その数字がどれだけすごいのかを伝えることが重要です。以下のような比較対象を示しましょう。

・目標達成率:「売上5,000万円(目標達成率120%)」
・前年比:「前年比150%の売上増加を実現」
・社内順位:「営業部150名中5位の成績」
・業界平均との比較:「業界平均3%に対し5%のコスト削減を実現」
・改善前後の比較:「月間100時間の残業を50時間に削減」

単に「売上5,000万円」と書くだけでは、それが良い数字なのか悪い数字なのか判断できません。必ず比較対象を添えることで、実績のレベル感が伝わります。

具体的な数字を使う

「大幅に」「かなり」「多くの」といった曖昧な表現ではなく、具体的な数字を使いましょう。「売上を大幅に増加させた」よりも「売上を30%増加させた」の方が、採用担当者に明確なイメージを与えられます。金額、パーセンテージ、件数、期間など、数値化できるものはすべて数字で表現しましょう。

箇条書きで読みやすく

実績は文章ではなく箇条書きで記載することで、採用担当者が一目で理解できるようになります。箇条書きにすることで、情報が整理され、複数の実績を比較しやすくなり、視覚的にも読みやすくなります。1つの箇条書きには1つの実績を記載し、簡潔にまとめましょう。

【職種別】数字で伝える実績の具体例10選

ここからは、職種別に実績の書き方を具体例とともに解説します。

例1:営業職(法人営業)

NG例:「顧客からの信頼を獲得し、売上目標を達成しました」
OK例:年間売上7,100万円を達成(目標達成率103%、営業部80名中3位)
新規開拓件数:年間25社(前年比180%)
既存顧客の継続率98%を維持(部門平均85%)
💡重要なポイント ×
売上金額だけでなく、達成率や順位、件数などを複数の角度から示すことで、営業力の高さを多面的にアピールできます。

例2:営業職(個人営業・店舗)
NG例:「接客スキルを活かして多くの商品を販売しました」
OK例:月間販売数:平均120件(店舗平均80件)
顧客単価:18,500円(店舗平均12,000円、154%)
リピート率:75%(提案型接客の実践により前年比15ポイント向上)
💡重要なポイント ×
店舗平均との比較を示すことで、相対的な評価が分かりやすくなります。

例3:事務職(経理・総務)
NG例:「日々の業務を正確に遂行しました」
OK例:月次決算の早期化:従来15日→10日に短縮(業務フロー見直しにより5日短縮)請求書処理:月間200件をミス率0.1%以下で処理(部門目標0.5%以下)経費精算システム導入により、処理時間を30%削減(月間50時間→35時間)
💡重要なポイント ×
業務効率化や正確性を数字で示すことで、事務職でも十分にアピールできます。
例4:マーケティング職
NG例:「SNSマーケティングを担当し、認知度を向上させました」
OK例:Webサイト月間PV数:8万→15万に増加(前年比188%)
SNSフォロワー数:6ヶ月で5,000→18,000に増加(投稿戦略の見直しにより)
CV率:1.2%→2.8%に改善(ランディングページの最適化により)
広告費用対効果(ROAS):350%を達成(業界平均250%)
💡重要なポイント ×
マーケティングはデータが豊富な職種です。複数の指標を組み合わせてアピールしましょう。
 
例5:エンジニア(システム開発)
NG例:「システム開発プロジェクトに参加し、開発を担当しました」
OK例:社内業務システム刷新プロジェクト(予算3億円、開発期間18ヶ月、チーム15名)にてバックエンド開発を担当
システム処理速度:従来比60%高速化(データベース最適化により)
バグ発生率:0.8%(チーム平均2.3%)を維持
納期:予定より2週間早く完了
💡重要なポイント ×
プロジェクト規模、処理速度、品質、納期など、技術力を多角的に示します。

例6:人事職
NG例:「採用活動を担当し、優秀な人材を採用しました」
OK例:新卒採用:年間50名の採用を実現(内定承諾率85%、業界平均70%)
中途採用:採用コストを前年比20%削減(リファラル採用強化により)
離職率:12%→8%に改善(オンボーディング施策の実施により)
研修満足度:社員アンケートで4.5/5.0を獲得(前年4.0から0.5ポイント向上)
💡重要なポイント ×
採用数だけでなく、質(承諾率)、コスト、離職率など、人事業務の成果を多面的に示します。


例7:カスタマーサポート職

NG例:「お客様対応を丁寧に行い、満足度を向上させました」
OK例:月間対応件数:平均350件(チーム平均280件)
顧客満足度:4.8/5.0を維持(チーム平均4.3)
平均対応時間:8分→6分に短縮(FAQの整備により)
エスカレーション率:5%(チーム平均12%)を維持
💡重要なポイント ×
対応件数、満足度、効率性など、サポート品質を数字で証明します。

例8:企画職・商品開発

NG例:「新商品の企画を担当し、ヒット商品を生み出しました」
OK例:新商品○○の企画・開発:初年度売上2億円を達成(計画比133%)
市場シェア:参入1年で8%を獲得(競合平均3%)
リピート購入率:65%(顧客調査に基づく改良により)
開発期間:従来12ヶ月→9ヶ月に短縮(アジャイル手法の導入により)
💡重要なポイント ×
売上、シェア、リピート率など、商品の市場での評価を数字で示します。
 

例9:管理職・マネージャー

NG例:「チームをマネジメントし、業績向上に貢献しました」
OK例:営業チーム12名のマネージャーとして、チーム売上3億4,100万円を達成(目標達成率102%、全8チーム中1位)
メンバー育成:3名を次期リーダー候補に昇格させる
離職率:チーム内離職率3%(全社平均15%)
業務効率化:週次ミーティングの見直しにより、チーム全体の残業時間を25%削減

💡重要なポイント ×
チーム成果、育成実績、離職率など、マネジメント力を複数の角度から証明します。

例10:製造・生産管理

NG例:「生産ラインの管理を担当し、品質向上に努めました」
OK例:生産性向上:月間生産数15,000個→18,000個に増加(20%向上)
不良品率:1.5%→0.8%に改善(品質管理手法の見直しにより)
納期遵守率:98%を維持(工程管理の徹底により)
コスト削減:原材料費を年間500万円削減(仕入れ先の見直しにより)

💡重要なポイント ×
生産性、品質、納期、コストという製造の4大要素を数字で示します。

実績が少ない場合の書き方テクニック

「実績と言えるものがない」「数字で表せない」という方向けのテクニックをご紹介します。

小さな改善や工夫を実績として書く

大きな成果がなくても、日々の業務での小さな改善や工夫は立派な実績です。
例えば、「Excel関数を活用してデータ集計時間を1時間→30分に短縮」「業務マニュアルを作成し、新人教育時間を20%削減」「顧客対応フローを見直し、クレーム発生率を5%削減」といった具体的な改善を数字とともに記載しましょう。

チーム実績での自分の役割を明確にする

個人の実績がなくても、チームでの成果に自分がどう貢献したかを書けば実績になります。「チーム売上2億円達成に貢献(自身の担当:4,000万円、チーム全体の20%)」「5名チームのサブリーダーとして、プロジェクトを予定より1週間早く完了」といった書き方で、チーム内での役割を明確にしましょう。

定性的な評価を具体化する

数字で表せない場合でも、具体的なエピソードで実績を証明できます。「上司から『チーム内で最も顧客対応が丁寧』と評価され、新人教育担当に抜擢」「顧客から『対応が早く正確』と感謝のメールを月平均5件受領」といった、第三者からの評価を含めることで、客観性が増します。

取り組みプロセスをアピールする

結果が数字で表せない場合は、取り組みのプロセスを詳しく書きましょう。「顧客満足度向上のため、月次アンケートを実施し、フィードバックを基にサービス改善を継続的に実施」「業務効率化のため、部署内で勉強会を月1回開催し、ナレッジ共有を推進」など、主体的な姿勢をアピールできます。

実績を効果的に見せる書き方のコツ

実績をより魅力的に見せるための書き方のコツをご紹介します。

応募企業が求める実績を優先する

全ての実績を羅列するのではなく、応募企業が求めるスキルに関連する実績を優先的に記載しましょう。求人票をよく読み、企業が重視しているポイントを理解した上で、それにマッチする実績を選んで書くことが重要です。企業ごとに職務経歴書をカスタマイズすることで、書類選考の通過率が大きく変わります。

達成方法も簡潔に添える

数字だけでなく、「どのように達成したか」も簡潔に記載しましょう。「売上30%増加(新規顧客開拓と既存顧客へのアップセル強化により)」「作業時間20%削減(RPA導入とマニュアル整備により)」といった形で、具体的な手段を添えることで、問題解決能力や創意工夫の姿勢をアピールできます。

最新の実績を中心に書く

企業が知りたいのは「今、何ができるのか」です。直近2〜3年の実績を中心に記載し、それ以前の実績は特にアピール性の高いもののみを選びましょう。転職回数が多い場合は、直近の職場での実績を詳しく書き、過去の職場については1〜2つの代表的な実績に絞ると読みやすくなります。

表彰や受賞も積極的に記載する

社内表彰や資格取得、業界での受賞歴などは、客観的な評価の証明になります。「20XX年度 営業MVP受賞(全社150名中)」「品質改善提案コンテスト 最優秀賞受賞」「○○資格取得(合格率15%)」など、具体的に記載しましょう。ただし、関連性の低い表彰は省略し、応募企業に関連するものを優先します。

やってはいけない実績の書き方

最後に、実績を書く際の注意点をご紹介します。

実績を盛る・嘘を書く

実績を誇張したり、嘘を書くのは絶対にやめましょう。採用担当者や面接官は「見極めのプロ」です。面接で深掘りされたときに答えられなくなったり、入社後に期待値とのギャップで苦しむのは自分自身です。正確な実績を書くことが、長期的には自分のためになります。

機密情報を書く

社外秘のプロジェクト名や顧客名、具体的な契約金額など、機密情報は記載してはいけません。「大手製造業向けシステム開発プロジェクト」「業界トップ3のクライアント」など、一般的な表現に置き換えましょう。守秘義務を守れない人材は信頼されません。

抽象的な表現だけで終わる

「大幅に」「かなり」「多くの」といった曖昧な表現だけでは、採用担当者はあなたの実力を判断できません。必ず具体的な数字を添えましょう。どうしても数字が出せない場合は、具体的なエピソードで補完することが重要です。

関連性の低い実績を羅列する

応募企業に関係のない実績をたくさん書いても、評価にはつながりません。例えば、営業職に応募するのに、学生時代のボランティア活動の実績ばかり書いても効果は薄いでしょう。常に「この実績は応募企業にとって価値があるか」を自問しながら選びましょう。

まとめ

職務経歴書で差がつく実績の書き方について、10の具体例とともに解説してきました。
重要なポイントをまとめます:

・実績は具体的な数字で表現する
・目標達成率、前年比、順位など、比較対象を明確にする
・箇条書きで読みやすく整理する
・応募企業が求める実績を優先的に記載する
・達成方法も簡潔に添える
・実績が少ない場合は、小さな改善や工夫も積極的に書く
・嘘や誇張は絶対にしない

実績をしっかりと記載することで、採用担当者にあなたの能力を客観的に証明できます。本記事で紹介した職種別の具体例を参考に、自分の実績を効果的にアピールできる職務経歴書を作成してください。

数字で表すことが難しい職種であっても、工夫次第で必ず実績は見つかります。自分の業務を振り返り、改善したこと、貢献したこと、評価されたことを丁寧に拾い上げていきましょう。
あなたの転職活動が成功することを心より応援しています。